【獣医師監修】犬が見つめてくる理由とは?見つめ返すと目をそらす理由も解説

【獣医師監修】犬が見つめてくる理由とは?見つめ返すと目をそらす理由も解説

愛犬にじっと見つめられたことがある飼い主さんは多いでしょう。

一体どんな心理から見つめてくるのか気になりますよね。

この記事では犬が人を見つめる主な理由と適切な対処法について解説します。

また、目が合ったとき、犬が目をそらす理由についてもあわせてご説明します。

愛犬とコミュニケーションをとる際にぜひ参考にしてください。

 

監修者

獣医師 丸田香緒里(まるた かおり)
日本大学獣医学科卒。動物病院勤務後、飼い主様にもっと近い存在の獣医師になりたいと思い「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーに、アニマルライフパートナー設立。
獣医中医師、ペット栄養管理士などの資格を生かし、シニアケアや飼い主の心のケアにより力を入れた往診診療(神奈川県藤沢市及び近郊)のほか、企業顧問、製品開発など活動は多岐にわたる。往診獣医師協会代表理事、女性獣医師ネットワーク理事を務める。著書に『犬のいる暮らし一生パートナーでいるために知っておきたいこと』(池田書店)。
【HP】Animal Life Partner|動物たちと飼い主さんの笑顔を作る企業

 

犬が人を見つめる理由とその見分け方

 

愛情や信頼を表現している

愛情や信頼を表現している

犬が穏やかな表情や笑顔のような表情で見つめてきたときは、飼い主を好きで信頼しているということです。

また、眠そうな目で飼い主を見つめてくる時は、安心してくつろいでいます。

愛情や信頼の視線を感じたら、優しい笑顔を返してあげてください。

 

おねだりしている

おねだりしている

犬がキラキラと輝いた目で見つめてくる時や、上目遣いで見つめてくる時は「遊びたい」「ごはんがほしい」「お散歩に行きたい」など、何かをおねだりしている時です。

キラキラした目で見つめられると何でもやってあげたくなってしまいますが、ごはんやおやつのあげすぎは肥満につながるので気を付けてください。

飼い主の食事中に愛犬が期待に満ちた目で、「それが欲しい」と訴えてくることもあるかもしれませんが、人間の食べ物は犬にとっては危険なこともよくあるので、必ず与えても大丈夫なものかよく確認してから与えるようにしてください。

犬が食べてはいけないものについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

 【犬が食べてはいけないものの記事はこちら】

 

観察している

観察している

飼い主が何をしているのか、何を考えているのか観察するために見つめることもあります。

犬は人の視線や表情を見て、その人が何を思っているのか想像することができる生き物です。

愛犬を叱った後、愛犬がじっと見つめてきたことはありませんか?

「飼い主さんがもう怒っていないか確認したい」、「飼い主さんと仲直りしたい」…そんな気持ちでこちらの様子をうかがっているのでしょう。

そんな時は愛犬にやさしく声をかけて、もう怒っていないことを伝え、安心させてあげましょう。

 

楽しい気持ちを伝えている

 楽しい気持ちを伝えている

犬が散歩中に飼い主のほうを見るのは、目で「楽しい」という気持ちを伝えてくれているのです。

そんな時は愛犬にほほえみかけたり、やさしく声をかけたりしてコミュニケーションをとりましょう。

愛犬は楽しい気持ちを共有できて満足し、ますます飼い主さんを好きになるはずです。

 

緊張、不安、恐怖を感じている

緊張、不安、恐怖を感じている

犬は緊張や不安を感じている時も見つめてくることがあります。

爪切りや歯磨きなどのお手入れが嫌な時や、動物病院に行きたくない時などによく飼い主を見つめます。

愛犬の不安そうな視線に気づいたら、嫌がることを無理強いしないようにしましょう。

実は犬がトイレ中に見つめてくる時も不安な気持ちを感じています。

 「トイレの場所があっているか不安」「排泄中の姿を見られたくない」といった理由でこちらを見ている場合が多いです。

愛犬が排泄中にこちらを見てきたら目をそらし、きちんと排泄できたときにはしっかり褒めてあげましょう。

 また、他の犬や雷など怖いものがある時に、飼い主に助けを求めて見つめてくることもあります。

震えながら見つめてくるなど、おびえている様子が見られたら、優しく声をかけて安心させてあげてください。

 

敵意を抱いている

犬がうなりながら見つめてくる時は、こちらに敵意を向けています。

そのような時には飼い主が目線をそらして敵意がないことを伝えてあげましょう。こちらに敵意がないことがわかれば、徐々に落ち着いてくるはずです。

知らない犬にうなりながら見つめられた時は、その場をそっと離れてください。見つめ返すとこちらも敵意があると見なされ、攻撃されてしまうかもしれません。

 

目が合ったあと、犬が目をそらす理由は?

 目が合ったあと、犬が目をそらす理由は?

愛犬の視線を感じて、愛犬を見ると、目をそらすことがあります。

これは愛犬があなたのことを嫌っているわけではなく、ちゃんと理由があるのです。

以下に犬が目をそらす主な理由をあげますので、愛犬の場合はどれにあてはまるか考えてみてください。

 

敵意がないことを伝えている

犬同士がしばらく見つめ合うとケンカに発展することもあるため、目線を外すことで、あなたに敵意がないことを伝えようとしているのかもしれません。

 

嫌なことをなかったことにするためにそらす

叱られている時や、苦手なお手入れをされている時など、嫌な時も目をそらします。

この時はしっぽが下がっていることが多いです。

この状態が続くと愛犬はストレスがたまってしまうので、「叱り終わったら仲直りする」「お手入れの後は褒めてあげて、ゆっくり休ませる」などの対応をすると良いでしょう。

 

興奮しすぎるのを抑えるためにそらす 

飼い主が帰ってきた時など、愛犬が嬉しくて興奮する場面で、興奮しすぎるのを抑えるために目をそらすこともあります。

愛犬がしっぽを振りながら目をそらしている時は「冷静になろうとしているんだな」と察してあげてください。

 

犬と見つめ合うメリット

 犬と見つめ合うメリット

犬と見つめ合うことには意外なメリットがあります。

良い関係性にある飼い主と犬が見つめ合うと、人の脳下垂体からは幸せホルモンと呼ばれる「オキシトシン」が通常の3倍以上も分泌されます。

さらに犬が飼い主を見つめることによって飼い主との交流が始まり、飼い主が犬をやさしくなでたりすると、犬もオキシトシンを多く分泌するようになるのです。

オキシトシンは幸せな気持ちにしてくれるほか、体を癒す働きもあると言われています。

犬と人が見つめ合い、親密な交流をすることで両者がハッピーになれるというわけですね。

 

まとめ

愛犬がこちらを見つめていることに気づいたら、様子や状況をよく観察して、愛犬の気持ちをくみとってあげましょう。

愛犬が親愛の情を込めて見つめてきた時は、飼い主さんもしっかりと応えてあげることでお互いにハッピーな気持ちになれます。

もし愛犬が見つめてきて、その意味がわからない時は、この記事を参考にしていただければ幸いです。

 

監修/獣医師 丸田香緒里(アニマルライフパートナー院長)
執筆/MyBESTiee編集部

 

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