皆さんの愛犬は歯磨きをさせてくれますか?また、チャレンジしたことはありますか?
口の周りや中を触られるので嫌がる犬も多く、「必要なのは分かるけど嫌がるから…」となかなか踏み切れない飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、獣医師の丸田香緒里先生から犬の歯磨きが必要な理由や、おすすめの歯磨きの始め方をご紹介いただきます。
執筆者 獣医師 丸田香緒里(まるた かおり)日本大学獣医学科卒。動物病院勤務後、飼い主様にもっと近い存在の獣医師になりたいと思い「人も動物も幸せな生活が送れるためのサポート」をモットーに、アニマルライフパートナー設立。 獣医中医師、ペット栄養管理士などの資格を生かし、シニアケアや飼い主の心のケアにより力を入れた往診診療(神奈川県藤沢市及び近郊)のほか、企業顧問、製品開発など活動は多岐にわたる。往診獣医師協会代表理事、女性獣医師ネットワーク理事を務める。著書に『犬のいる暮らし一生パートナーでいるために知っておきたいこと』(池田書店)。 |
犬の歯磨きが必要な理由
現在、3歳以上の犬の約80%が歯垢の蓄積などの歯周病予備軍といわれています。
一旦歯周病が発症すると、歯槽膿漏や歯肉炎などになり、将来的に「口が痛くて物が食べられない」「歯槽膿漏のせいで顔に穴が開いて膿が出てきた」という事にもなりかねません。
わたしたち人間と同じく一生モノの愛犬の歯と健康を守るためには歯磨きが必要となりますが、愛犬が慣れるまではなかなかおウチでの歯磨きは難しいもの。
生活習慣の中にうまく「歯磨き」を取り入れて、愛犬の歯周病を防ぎましょう。
歯磨きでできることは?
歯磨きをしても、歯石になってしまったものを取り除くことは容易いことではありません。 しかし、歯石の元となる歯垢をきちんと除去することで、これ以上歯石が付くことを予防することが可能です。
歯垢は食べかすや細菌の塊です。歯垢を取り除くことで、口の中を衛生的に保ち、口臭の予防になり、それらの菌が口から体内に入ることを予防する役割もあります。
歯磨きが嫌いな子の歯磨きの始め方
歯磨きをしようとすると、ついこちらも身構えて、歯ブラシを持って追いかけっこになってしまい、結局3日坊主という声をよく聞きます。
歯磨きは毎日の習慣です。嫌がることを無理やり行うのではなく、「我慢できるな」と思ってくれるように慣れてもらうことが肝心です。次の1~4のやり方を参考に少しずつ進みながら行ってみてください。
1.何も持たずに顔を触る
頭をなでるのはいいけれど口を触られるのは嫌いな子が多いです。口周り、特に髭のある辺りを少し触らせてくれたらすぐにご褒美をあげるところから始めてみましょう。
日常の触れ合いの中で何気なくやっていくのがポイントです。
2.唇を少しめくって素手で犬歯の辺りを触ってみる
口周りを触られるのに慣れてきたら、唇を少しめくって犬歯の辺りを触ってみます。
この時もまだ素手で触ります。触らせてくれたらすぐにご褒美をあげましょう。
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3.犬歯を触られることに慣れたら徐々に奥歯を触ってみる
徐々に歯が触れるようになったら、手袋(軍手など)をはめて触ってみます。
指にタオルを巻きつけて触っても良いでしょう。
4.手袋(軍手など)をはめたり、タオルを巻きつけた指で触ってみる
奥にある大きい歯は歯石がとても付着しやすい歯です。将来的にはここを目指して歯を磨くようにしましょう。
口は触らせてくれるけれど歯ブラシが嫌いな子の磨き方
歯ブラシは、歯と歯茎の間の歯周ポケットに入っている歯垢まで除去することができるため、将来的には使えるようになっておきたいアイテムです。
ただ、あのチクチクとした感覚が嫌いで歯磨きを嫌がってしまう子も多いでしょう。
まずは使う歯ブラシを見直してみましょう。私は個人的には360℃毛が付いているものよりも人の歯ブラシと同じような形の方が、毛が頬に当たらずチクチクしづらいので嫌がらない印象です。
また、毛が柔らかい物、小型犬なら人の赤ちゃん用の物を使用するのもひとつの方法です。
もしそれでも嫌がってしまうようであれば、前述のタオルや指サックタイプのゴムのようなブラシを使いましょう。
おいしい味のするペーストを塗って行うのも嫌がらせないポイントです。
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まとめ
犬の歯垢は人の数倍の早さで歯石となり、2~3日で変化するといわれています。 毎日コミュニケーションを取りながら慣れてもらい、時間をかけて少しずつ歯磨きをすることで、愛犬のお口の健康を守ってあげましょう。
監修/獣医師 丸田香緒里(アニマルライフパートナー院長) |
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