【獣医師執筆】もしかして認知症?

【獣医師執筆】もしかして認知症?

犬の寿命が延びて高齢化がすすむとともに、認知症も増えています。 犬の認知症は10歳頃から見られ始めることが多く、12歳以上で発症率は急増していくと言われています。

執筆者

獣医師 柿崎 舞(かきざき まい)
さくらアニマルクリニック 院長 
北里大学獣医畜産学部獣医学科卒業、獣医師資格取得後、大阪市内の動物病院にて9年間小動物臨床を経験。2018年往診専門動物病院 さくらアニマルクリニック開院。八尾市龍華町 JR久宝寺駅付近より往診を行っている
【HP】さくらアニマルクリニック

 

日本犬の認知症傾向

洋犬よりも日本犬や日本犬系のミックスが認知症になりやすい傾向にあり、中でも柴犬の認知症のご相談が多いです。


認知症のサインを見逃さないで

認知症は予防が最も大切ですが、「年をとったから仕方がない」とみなされて、早期に動物病院に相談される方は少なく、発見が遅れがちです。

早期に行動変化のサインを見つけることができれば、加齢に伴う脳の変化と行動の異常をコントロールでき、進行を遅らせて飼主様と犬の快適な生活をより長く保つことが可能になります。

● 夜中に意味もなく、単調な声で鳴き出し、止めても鳴き止まない。
● 目的もなくひたすら前に進もうとする、ぐるぐる歩き回る(旋回運動)。
● 狭い所に入りたがり、自分で後退できないで鳴く。
● 呼びかけに反応しない、どこか一点を見つめているなど。
● 今までできていたことができなくなる。トイレの失敗など。
● 良く食べて、下痴もしていないのに、痩せてくる。

このような行動変化のサインが現れている場合、認知症かもしれません。

認知症の症状は多くのケースで徐々に起こり、ゆっくりと進行していきます。しかし高齢犬で何らかの病気が悪化し、回復した後で急に症状が出現することもあります。

飼い主様自身は愛犬が認知症だと診断されると、ショックを受けられると思いますが、症状に応じて必要な対処をすることで、認知症を上手にコントロールすることができます。


愛犬の認知症対策と介護

認知症の犬においての終わりの見えない介護生活は、身体的精神的に大きな負担となることが多いと思います。

特に夜鳴きは、家族の生活に非常に大きな負担をかけ、途方に暮れます。

往診では生活環境を見せていただき、飼い主様のご希望をお聞きして、治療や介護のアドバイスができることが多いですのでお困りの飼い主様は一度ご相談ください。

またこれから愛犬がシニア期を迎える飼い主様は、適度に刺激のある生活を心がけ、食事内容の見直しやサプリメントを取り入れるなど認知機能の健康を維持するための積極的なケアをぜひご検討ください。

 

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編集部より

MyBESTieeが制作・編集をさせていただいている、往診獣医師協会様の情報誌「Cerca」から柿崎先生のコラムをご紹介させていただきました。

愛犬の日々の変化、特にシニア期に入った愛犬の変化には敏感でいてあげたいですね。そして早期の相談。コントロールできるという言葉はとても心強いです。

Cerca」は3ヶ月ごとに会員獣医師の先生方によるコラムを中心に、飼い主様にとって有益な情報をお届けしております。

先生方による直接配布に加え、宿泊施設やカフェ、トリミングサロン等、順次設置先を拡大しておりますので、お手に取っていただけたらうれしいです。

往診獣医師協会様のホームページでは、往診専門動物病院の検索や、おうち看護の工夫など役立つ情報が掲載されていますので、すぐに往診治療を必要とされていない飼い主様もご参考になさっていただければと思います。

👉往診獣医師協会ホームページ

 

執筆/柿崎舞先生さくらアニマルクリニック
編集/MyBESTiee編集部

 

 

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