【獣医師執筆】動物にもやさしい東洋医学治療

【獣医師執筆】動物にもやさしい東洋医学治療

「動物にも鍼灸治療があるのですか?」と質問されることがよくあります
 この10年ほどで動物の東洋医学的な治療を行える獣医師が増えてきました。

執筆者

獣医師 星野 浩子(ほしの ひろこ)
ほしのどうぶつクリニック 院長
1975年、埼玉県生まれ。埼玉県にある自由の森学園高校在学中に北海道へ行き、そこで暮らすことを決意。北海道江別市にある酪農学園大学酪農学部獣医学科に進学。卒業後は札幌市立円山動物園臨時職員を経て、2003年より東京都小平市にある内山動物病院にて小動物臨床に従事。勤務医をしながら2012年より日本獣医中医薬学院にて中国5000年の知恵にもとづく中医学を学び、2016年往診で中医学的治療(鍼灸・推拿・食養・漢方薬)をおこなう動物専門クリニック「ほしのどうぶつクリニック」を開業
【HP】ほしのどうぶつクリニック

動物たちを取り巻く現実

近年、ご家庭で飼育される犬や猫などの高齢化が進むとともに、心臓病、腎臓病、肝胆疾患、消化器疾患、関節疾患、ガンなど多くの疾患に悩まされることも増えています。
その原因には遺伝的な問題、毎日食べているフードに含まれる添加物や酸化、化学物質への暴露、ストレスなど様々な要因が絡み合っています。


自然治癒力を高めよう

動物の東洋医学ではハリやお灸、マッサージや食養生、漢方薬治療で動物が本来持っている自然治癒力を高め、病気になりにくい身体づくりを目指します。
それには日ごろからのケアが大事になってきます。往診ではまだ病気ではないけれど、健康な体づくりをしたい(未病治)、今病気があるが治癒力を高めたい、お薬を減らしたい、手作りごはんで健康を取り戻してゆきたいなどのご要望にお応えしています。



病気になりにくい身体へ

鍼灸治療や食養生指導、おうちでのお灸の仕方や環境改善などへのアドバイスを行うことで、おうちケアをより充実させてゆくお手伝いをしています。特にお灸は身体の痛みをとり、血流も良くなり、ストレス軽減につながります。定期的なケアで病気になりにくい身体づくりを目指しています。

 

編集部より

MyBESTieeが制作・編集をさせていただいている、往診獣医師協会様の情報誌「Cerca」から星野先生のコラムをご紹介させていただきました。

「病気にならないように」してあげたい。愛犬さんと暮らすみなさんが思うことだと思います。鍼灸、マッサージ、食養生、漢方薬治療など東洋医学治療により、本来持っている治癒力を高め、病気になりにくい身体づくりを目指す、わたしも愛犬と暮らす一人として、とても興味深い内容でした。

Cerca」は3ヶ月ごとに会員獣医師の先生方によるコラムを中心に、飼い主様にとって有益な情報をお届けしております。

先生方による直接配布に加え、宿泊施設やカフェ、トリミングサロン等、順次設置先を拡大しておりますので、お手に取っていただけたらうれしいです。

往診獣医師協会様のホームページでは、往診専門動物病院の検索や、おうち看護の工夫など役立つ情報が掲載されていますので、すぐに往診治療を必要とされていない飼い主様もご参考になさっていただければと思います。

👉往診獣医師協会ホームページ

 

執筆/星野浩子先生ほしのどうぶつクリニック院長)
編集/MyBESTiee編集部

 

 

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