人と同じように、犬も猫も熱中症はとても危険な病気です。ある調査では熱中症が一番多いのは6月で次いで5月、7月と続いています。
執筆者 ![]() よつば動物病院 院長 山口県山口市出身 平成18年に北里大学獣医畜産学部獣医学科を卒業、同年に獣医師国家試験合格 以後、岡山市内や神戸市内の動物病院で勤務 平成29年8月、動物や飼い主様の不安やストレスを少しでも軽減させたいという想いから「往診専門」のよつば動物病院を開院 |
犬や猫も熱中症に注意!
この時期はまだ暑さに慣れていないのでより低い気温で発症しやすいということと、本格的に暑くなり始めた8月、9月は飼主さんが十分に気を付けているので発症しにくいからだと言われています。
室内でも気を付けよう
また散歩や外出時に熱中症になることは想像しやすいですが、室内にいるときに犬も猫も熱中症の症状が出ることが多いと言われています。
👉愛犬が快適な室温の記事はこちら
(https://mybestiee.jp/blogs/blogs/dog-room-temperature)
熱中症の対処法
熱中症になると体温が上がるので、犬だとハアハアと呼吸が早くなります。猫だとハアハアと口を開けて呼吸しないこともありますが、犬も猫もぐったりと元気がなくなり、息苦しそうにすることが多く、よだれがいつも以上に出ることもあります。
そうなったときに動物病院に連絡することはもちろんなのですが、対処法として常温の水で体を濡らすのが有効です。スプレーで体の表面を濡らしたり、濡れたタオルで体を覆って扇風機で送風したりし、気化熱を利用して徐々に冷却することが有効です。冷水を使うと表面の血管が収縮して温度の高い血液が中にこもってしまい体温がなかなか下がらないので注意が必要です。大切なことなのでもう一度言いますが、『常温の水』です。
保冷剤の使い方
保冷剤を使う場合はタオルで包み、冷たくても収縮しない太い血管の走っている首元、脇の下、太ももの付け根を冷やしてあげましょう。
熱中症から大切な家族を守るために、ぜひ頭の片隅に留めておいてください。
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編集部より
MyBESTieeが制作・編集をさせていただいている、往診獣医師協会様の情報誌「Cerca」から武波先生のコラムをご紹介させていただきました。
熱中症になってしまった時の症状、そして対処法、なぜ常温水が良いのか、など、理由を知ると納得感も違いますよね。愛犬さんのためだけではなく、自分のため、ご家族のため、ぜひ覚えておきたいお話ですね。
「Cerca」は3ヶ月ごとに会員獣医師の先生方によるコラムを中心に、飼い主様にとって有益な情報をお届けしております。
先生方による直接配布に加え、宿泊施設やカフェ、トリミングサロン等、順次設置先を拡大しておりますので、お手に取っていただけたらうれしいです。
往診獣医師協会様のホームページでは、往診専門動物病院の検索や、おうち看護の工夫など役立つ情報が掲載されていますので、すぐに往診治療を必要とされていない飼い主様もご参考になさっていただければと思います。
執筆/武波直樹先生(よつば動物病院院長) 編集/MyBESTiee編集部 |
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